米国グローバルエントリープログラムとは
日本からアメリカへ子連れで10時間のフライトの後、睡眠不足と疲れでヘトヘトなのに入国審査を受けるため長い列に並ぶ。「優しい審査官に当たってスムーズに終わりますように。」なんて思ったりした経験がありませんか?
重い荷物を持ちながら家族全員分のパスポートや税関申告書を準備してたら子供がグズグズし始める。
大人だけならまだしも、小さな子供連れとなると本当に大変ですよね。
グローバルエントリーは、事前に承認を得た国際線利用者の米国への入国手続きを円滑に行うためのプログラムです。
キオスクで顔写真を撮るだけで5分もかからず入国審査が完了します。
ほとんどの場合、列に並ぶこともなく入国審査官と話す事もありません。
- 対象者は米国市民、米国永住権保持者、日本国籍保持者。
※2024年11月より、日本がグローバルエントリーの公式パートナー国となりました。米国永住権を保持しない日本人(駐在員、留学生の方など)でも申請することが出来ます。 - 申請料は$120、5年間有効。【申請料が2024年10月より$100→$120に値上がりしました】
※有効期限は5年+自分の誕生日までなので、タイミングによっては期限切れまで5年11ヶ月となることもあります。 - TSA PreCheckが無料でついてくる。
- 18歳以下の子供の申請料は無料。【2024年10月より無料に変更されました。】
申請料は$120に値上がりしましたが、子供の申請料が免除されることになり、お子さんがいるご家庭にはお得になりました。
グローバルエントリーメンバーになれば、TSA PreCheckが自動でついてきます。
TSA PreCheckは本来なら申請料$78(5年間)なので、すごくお得です!
大きなメリットとして、アメリカ出国時のセキュリティチェックを通常とは違う専用レーンで受けられ、長い列に並ぶ必要はありません。
またパソコンや電子機器を鞄から取り出したり、液体物を取り出したり、靴を脱いだり、ベルトを外したりもしなくてオーケー。
セキュリティチェックって無愛想な対応が多いですが(そういうお仕事なので仕方ないけど)、前回私がTSA PreCheckを使った際はニコニコしたお姉さんが親切に対応してくれ、待ち時間はゼロ、自分達以外の人もおらずガラ空きで快適そのものでした。
空港での「セキュリティが混んでるかもしれないから早めに行かないと!」という小さな不安からも解消されますよ。
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グローバルエントリーでのアメリカ再入国体験談(2024年1月情報)
日本からアメリカに戻る際にロサンゼルス国際空港でグローバルエントリーを利用しました。キオスクのエリアに係員の女性が立っており、「子供もグローバルーエントリーを持っているのか?」と2回ほど確認されました。ということは、大人だけ持っていて子供も一緒にいけると思っている人が多いという事でしょうね。
キオスクでは家族全員の顔写真を一人ずつパシャパシャと撮影、
本当にそれだけで終了して自由の身になれました。
驚きなのがパスポートもグローバルエントリーのカードも不要なこと。
以前の情報では、①パスポート、グリーンカード、米国ビザのいずれかをスキャン ②指紋照合した後に税関申告 ③手続き完了を示すレシートが発行されるという流れだったようなのですが、2023年1月での入国ではこれらのステップは不要でした。空港によるのかもしれませんが、どうやら更に簡易化されたようです。
グローバルエントリーのカードは空港から入国する場合は不要ですが、カナダとメキシコから陸路で入国する際には携帯する必要があります。
私は以前、入国審査で日本にどれくらい帰っていたか聞かれ、「6週間です。」と答えたところ、「なんでそんなに長い間帰っていたんだ?」と怖い顔で言われ、固まってしまったことがあります。
「家族に会っていたから。」と伝えると無言でパスポートを返され無事入国できましたが、正直言って軽くトラウマです。
グローバルエントリーがあれば対面での入国審査も無しなので、「何か言われたらどうしよう。」という不安からも解消されるのも精神的に大きなメリットだと思います。
申請料はかかりますが、待ち時間や煩わしい作業、小さな心配事をなくして旅することができます。
ものすごく価値があると思いませんか?
グローバルエントリーの申請料を負担してくれるクレジットカード
アメリカではグローバルエントリーの申請料を負担してくれる特典付きクレジットカードが50近くもあるそうです。その一部を下のリストにまとめてみましたので、興味がある方はぜひ調べてみてください。
私はBank of America Premium Rewardクレジットカードを作ってから、グローバルエントリーを申請、実質無料でグローバルエントリーをゲットしました。
また、アメリカの会社では、出張で飛行機に乗る機会があれば社員のグローバルエントリーやTSA PreCheckの費用を出してくれる事もあります。
グローバルエントリー申請の流れ
それでは早速グローバルエントリーの申請手順について紹介していきたいと思います。
- Global Entry Enrollment Centerで面接→予約が必要
- 国際線からアメリカ入国時に面接 / Enrollment on Arrival (EoA)→予約不要
アメリカ国土安全保障省の公式サイトにてTrusted Traveler Programs (TTP)アカウントを作る。
プログラムの種類(グローバルエントリー)を選んでクリックして進みます。Create an account からメールアドレスを入力して、自分のアカウントを作ります。
大人の分のアカウントを作った後、子供の分の申請をしようと自分のメールアドレスを入力するとThis email address is already associated with an account.と書かれたメールが届き、新たなアカウントを作ることができません。公式サイトのFAQには下記のような記載があり、子供もアカウント作成の為のメールアドレスが必要な様です。
我が家はこの申請のためにわざわざ幼児2人分のメールアドレスを作りました。この作業がかなり面倒でしたが、せっかく作ったので将来子供達がそのメールアドレスを使ってくれたら嬉しいです。
TTPアカウントにログインしてオンライン申請、申請料$120の支払い。
- 名前や生年月日、性別、連絡先、身長、目の色などの基本情報
- パスポートやグリーンカードの情報を登録
- 運転免許証
- 陸路でメキシコから入国したい場合は車両情報
- 過去5年間の住所
何年何月〜何年何月までの形式で入力するので引越しが多い人は結構大変かと思います。 - 過去5年間の勤務先情報
働いていない期間があればunemployedと書けばオーケーです。 - 過去5年間の渡航歴
行ったことのある国を全て記入します。 - 追加情報
米国またはその他の国で、犯罪行為で有罪判決を受けたことがありますか?みたいなやつです。
全ての情報を入力するのは結構大変でした。特に過去5年間の分は何年何月まで聞かれるので、
「あれは何月だったっけ?そこまで覚えてないよ。」
となります。過去の記録を見たりしながら頑張って最後まで記入できたら、間違いがないかしっかり確認してから提出しましょう。
上記で紹介しましたが、グローバルエントリーの申請料を負担してくれるクレジットカードをお持ちの場合は、忘れずにそのカードを使って$120を支払いましょう。
条件付き承認(Conditionally Approved)になったら面接を受ける
申請書を提出してからConditionally approvedになるまでどれ位かかるのか?
我が家の場合はなんとたった1日で承認されました。迅速すぎてびっくりしました。
ここまではスムーズだったのですが、この先が人によって少し複雑な状況になるかもしれません。
まずは面接方法が2つあるのでご説明します。
・Global Entry Enrollment Centerで面接 → 予約が必要
・Global Entry Enrollment Centerで面接 → 予約が必要
アメリカ各地に面接を受けられるGlobal Entry Enrollment Centerがあるのですが、数が少なかったり、普段行かないような僻地にあったりして限られています。また、場所によってはすぐに面接予約が取れる場所と、なんと1年以上先の予約しか空いていなかったりする場合も。
「そんなに待ってたら次の旅行に間に合わないし、申請した意味がない!」って思った方におすすめの方法をご紹介します。
自分の希望する場所の空きがかなり先だったり、No appointments available for this location と表示されていても諦めずに何度もオンラインでチェックしてみてください。
随時キャンセル分の予約を受付けて埋まれば終了となり、またNo appointments available for this location となる様です。
「昨日はダメだったのに翌日になったら面接日が出てる!」という事があります。
朝イチにチェックするのがおすすめです!
我が家の夫も元々は1年以上先の予約でしたが、何度も予約が空いていないかチェックしていたら、近い日程が出てきて無事面接を受ける事ができました。
・国際線からアメリカ入国時に面接 / Enrollment on Arrival (EoA)→ 面接予約は不要
私と子供2人はこちらの方法で面接を受けました。日本から10時間のフライトの後で、面接中に子供がぐずり始めてしまい大変だったのですが、面接が終わったら「これで次のフライトでグローバルエントリーが使える!」と思いワクワクしました。実際にその次の入国ではものすごくラクができましたよ!
ちなみに空港によるのかもしれませんが、グローバルエントリーのキオスクの案内はあるのですが、「グローバルエントリーのインタビュー用」の案内がありませんでした。係員の人に「グローバルエントリーのインタビューを受けたい。」と伝えると案内してくれましたよ。
日程が無事決まれば、次はいよいよ面接ですが、申請者全員が個別に受ける必要があります。お子さんも一緒に連れて行ってあげて下さいね。
面接に持参するものは主にこちらです。
- パスポート
- 運転免許証などのID
- 米国籍を取得した場合は帰化証明書
- 米国永住者はグリーンカード
- 2重国籍などでアメリカ以外のパスポートを持っている場合は全てのパスポート
- 現住所が運転免許証と異なる場合、住所が分かる書類 ( ローンや賃貸のステイトメント、光熱費や水道料金の請求書など)
Confirmation Email に書かれている必要書類を見て、よく確認してから面接に向かって下さい。
我が家は子供が日本のパスポートも持っているので持参しましたが、面接で「それはいらないよ〜。」と言われ見せませんでした。
この辺は面接官によるのかもしれないので、必要書類として記載があれば持っていきましょう。
面接では、住所や職業を口頭で確認され、顔写真と指紋をとるだけで特に難しい事は何も聞かれませんでした。私と幼児2人の面接で30分程度でした。
顔写真の撮影ですが、日本のように「はい、いきますよー」なんて丁寧に撮影してくれず、特に子供は写真を取るタイミングがよくわからないので信じられないレベルのブレブレ写真になってしまいました。撮影の取り直しもしてくれないのでくれぐれも注意です!
承認されたらカードが郵送されるのでActivateして完了。
面接して申請が承認されたら、7〜10日程度で自宅にカードが届きます。TTPアカウントにログインしたら、“Activate Membership Card”のボタンをクリックして完了です!
TSA PreCheckとグローバルエントリーの使い方
晴れてグローバルエントリーメンバーになれたら早速使って恩恵を受けましょう!
アメリカ出国時にTSA PreCheckを使うには、事前に登録しておく必要があります。
グローバルエントリーのカードの裏面にPASS IDという9桁の番号の記載がありますが、これがKnown Traveler Number(KTN)になります。
航空券を予約する際や自分のマイレージアカウントに、Known Traveler Number(KTN)を登録しましょう。搭乗券に「TSA PRE」と印字され、セキュリティチェックで専用レーンの利用ができるようになります。
TSA PreCheckは参加しているエアラインでのみ利用可能です。日系エアラインではANAとJALに加えて、ZIPAIRも新たに参加しています。
アメリカ入国時には登録などは必要ありません。通常の入国審査の列の方には行かず、グローバルエントリーのキオスクを目指して進んでください。
キオスクでは家族全員の顔写真を撮影するだけで完了となります。
その後は荷物受取場に向かって大丈夫です。
最後に
グローバルエントリー申請の手続きは少し面倒ではありますが、一度承認されれば今後のフライトでかなりラクができます。飛行機に乗る機会が多い方や、子連れで空港内の手続きをとにかくスムーズに終わらせたい!という方にはとてもオススメです。
この記事がアメリカ在住者のお役に少しでも立ったら幸いです。
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