アメリカ・カリフォルニアで学区評価10(Great Schools Rating)の小学校に入学させるためにやったこと5選

アイキャッチ画像
  • URLをコピーしました!

※ 当サイトはプロモーション・アフィリエイト広告を利用しています。

目次

アメリカでは学区(School District)が重要

アメリカでは日本のように「1年生ではこれを学ぶ」といったような学習指導要領がなく、

教育課程(カリキュラム)は各学校や学区によって異なります。

学校の運営費は、州の予算、固定資産税、寄付等から成り立っています。

不動産が高いエリアは固定資産税からの税収も多く、高所得者は学校への寄付金もたくさん出せます。

その結果、治安の良い優良地域の学区は運営費が潤沢になると言う仕組みになっています。

学校のレベルは、いい所とそうでない所ではかなりの差が出てくると言えます。

我が家の夫は幼少期に引越しのため転校を何度もしたのですが、学校が変わると

「前の学校で去年習ったことを新しい学校では今やっている」

ということがあったりで様々なカルチャーショックを受けたそうです。

学習内容だけではなく、学校によって、先生と生徒の質やモチベーション、クラスの雰囲気、課外授業やイベントへの取り組み、保護者の熱心さも違うようです。

どこの学校へ我が子を通わせるかは、日本人のご家庭なら皆さん重視する点だと思います。

私の周りでも日本人のお子さんはいい学校に通っている方がほとんどで、

子育て中ファミリーは学区や学校を決めてから住むアパートや家を決めます。

住んでいた家の学校のレベルが数年の間に落ちてしまった為に、別のエリアに引っ越すケースもあります。

アメリカの子育て中ファミリーにとって、学区・学校選びはとても大切になってきます。

カリフォルニアの学区評価10(Great Schools Rate)の小学校に入学させるためにやったこと5選

アメリカでは学校探しは家探しに直結してきます。

我が家が子供をカリフォルニアで学区評価10(Great Schools Rate)の小学校に入学させるために実践したこと5選をご紹介します。

  • Great Schoolsのサイトで学区のリサーチをして候補の小学校を見つけた
  • 家探しを開始した
  • 頭金60%を貯めた
  • 妥協するポイントを3つ決めた
  • 家を購入した

ステップ ①Great Schoolsのサイトで学区のリサーチをして候補の小学校を見つけた

アメリカで学校を選ぶ際にはGreatSchools.orgという学校評価サイトが有名で、評価もとてもわかりやすいものとなっています。

Great Schoolsの見方

総合評価が1 – 10で表されています。
総合評価は大きく下記の三要素から構成されています。

  • Test Score / テストスコア(州平均との比較)
  • Academic Progress / 授業の進度
  • Equity / 平等さ

Equityとは?

Equityは低所得家庭や障害があるといった恵まれていない生徒たちが、州の他の学校と比較してどれだけ支援を受けられているかのことです。

進学準備、勉強の進捗状況、テスト成績から評価されます。 

Great Schoolsからわかる他の情報

  • 生徒の人種構成
  • 英語がノンネイティブの生徒比率
  • 低所得者の割合
  • 先生と生徒の割合
  • 先生の平均給与

人種が偏り過ぎていないかは気になる点だと思います。

住むエリアによって白人が多い、アジア人が多いなどの傾向はありますが、

「隣の学校とうちの学校で人種構成がかなり違う!」

ということもありますので気になる方はチェックしてみましょう。

先生と生徒の比率に関して、やはり私立や高所得者が多いエリアでは、生徒に対して先生の数が多いので、全ての生徒に目が届くという意味でいいと思います。

我が家が学校選びで考慮したポイント

リサーチを開始するのは一日でも早いほうがいいです。

我が家が学校選びで考慮したポイントは下記のとおりです。

  • Great School Rateが9以上
  • 中学校と高校のGreat School Rateも8以上
  • 仕事先から通える範囲(片道20分以内)
  • 学校の施設が古すぎない
  • 学校周辺の雰囲気が良い

小学校はレイトがいいのに中学・高校のレイトが落ちてしまうエリアもあります。

まだまだ先の話なので、その時になったら引っ越すという事もできます。

ですが、小中高と学区がいい方が学区全体が安定しており、不動産価値も高いのでなるべく小中高とレイトがいいエリアに絞りました。

学校の施設に関しては、いろんな学校を見て回る中で、あまり古いとただただ私のテンションが上がらないという理由で、新しめの学校に惹かれてしました。

また、学校周辺の雰囲気はかなり重要だと思います。

学校の周りがごちゃごちゃして整っていない学校を見たときに、

「ここに毎日送迎に来るのは気分が下がるので嫌だ!」

とはっきり思いました。

学校の周りが落ち着いていて、景観もきれいなところを選びました。

親の私も毎日送迎で2回も来ることになるのだから、
外観もきれいでワクワクする学校がいいなと思いました。

ステップ②家探しを開始した

希望の学校のエリアが決まったら、早速家探しをはじめました。

家探しのサイトはいくつかありますが我が家が利用したのはRedfinのみです。

州によって違いがありますが、カリフォルニアで家探しをする場合に最もメジャーで使いやすいと思います。

ブラウザだと見づらいのでアプリをダウンロードが必須となります。

フィルターを設定して、予算やベッド数、一軒家かタウンハウスか、希望する学校のレイトなどを設定して保存しておくことができます。

Redfin のアプリでフィルターを設定する様子のスクリーンショット
Redfin のアプリでフィルターを設定する様子

カリフォルニアの家探し、しかも学区の良いエリアは人気なので、競争率が高く壮絶です。

お目当ての物件が出てきたらすぐにツアーの予約をしないと乗り遅れてしまいます。

暇さえあれば新しい物件が出てきていないかチェックすることになります。

まだ家を買う準備ができていなくてもオープンハウスに行って、物件をみたり、不動産エージェントから色々な情報を聞きましょう。

何軒も見に行くと、「このエリアでこの広さとベッド数だと、このくらいの値段なんだな。」という感覚を掴むことができます。

我が家は暇さえあればオープンハウスに行ってました。
オープンハウスにいるエージェントさんもフレンドリーな人が多く、質問すればいろいろ教えてくれましたよ。

ステップ ③頭金を60%準備した

頭金(Principal)は一般的に家の価格の20%以上必要とされています。

私が購入した時は競争が激しかったのでオファーを入れる時には、

「キャッシュ(現金一括) か 頭金20%以上か」

という質問がエージェントからまず最初に聞かれたことでした。

頭金が最低20%ないと相手にしてもらえないということです。

Redfin のアプリで月の支払額をシュミレーションするのも簡単にできます。

Redfin のアプリで月の支払額をシュミレーションする様子
Redfin のアプリで月の支払額をシュミレーション

左の例:$100,000の家を頭金20%で購入した場合の月の支払いは$6,914

右の例:$100,000の家を頭金80%で購入した場合の月の支払いは$2,952

こちらは管理費のHOA$325、Home Insurance$266、Property Tax$1,041だった場合の設定になっています。あくまで参考程度に留め、必ず実際の条件に合わせて確認・検討するようにしてください。

いろんな数値を入力してみると、推定額ではありますが

「だいたいこんな感じの支払い額になるのかな〜」と参考になります。

我が家は毎月のローンの支払額を低く抑えたかったので、
最終的に頭金は60%を準備しました。

次に「どうやって頭金を準備したか?」ですが、「節約して貯金」ではありません。

usajapan.com より参照
usajapan.com より参照

アメリカでは平均のインフレ率が日本と比較してずっと高いので、預金していると資産は目減りしてしまします。

預金だけしていてもお金はなかなか増えないので、余剰資金は全て投資に回していました。

時期的にラッキーだったのもあり、投資でかなり資産を増やすことができました。

投資をしていなかったら頭金60%を準備するのは難しかった、もしくはもっと時間がかかったと思います。

ステップ④妥協するポイントを3つ決めた

カリフォルニアの家の様子
カリフォルニアの家

カリフォルニアの家の値段は驚愕する程高いです。

アメリカ映画に出てくるような、広くて大きな庭付き一軒を購入するのは簡単なことではありません。

カリフォルニアの地価は停滞することはあっても基本的にどんどん上昇してしまいます。

重要なのは

自分たちが今買える最良の家を、少しでも早く買うこと

です。

一度家のオーナーになってしまえば、ほとんどの場合何もしなくても家の価値は上昇するので、

数年後により良い家を買って引っ越すこともできます。

ドリームホームが買えるまで待っていてはいけません。

私の周りで「いつか家を買いたい」と10年前から言っている人は、未だに家を買えていません。

家の値段が上昇しすぎて、買えなくなるのです。

10年前だったら1ベッドルームで充分だったとしても、結婚したり、子供が生まれて家族の人数が増えているため、2〜3ベッドルーム欲しくなり、益々買うのが難しくなります。

我が家は学区を重視して家を購入したので、そのために妥協するポイントを決めました。

妥協するポイント①家の広さ

アメリカの家は日本から来た私には広い作りになっていることが多いので、4人家族で1,500 Sq.Ft.(スクエアフィート)以上であれば良しとしました。

妥協するポイント②庭の広さ

こちらも同様で、大きなお庭には憧れますが、広いと管理するのが大変でお金も時間もかかることになるので、「小さいお庭があれば良し」と決めました。

妥協するポイント③家の内装

アメリカでは古い家でも修繕を重ねて何十年も住むので、壊して建て替えるということはなかなかありません。

そのため家の中をリノベーションするのはごく一般的なこととなっています。

キッチンが古かったり、デザインが好みでない場合も購入してからリノベーションすれば良いので、あまりこだわらないようにと心がけました。

ステップ ⑤家を購入した

カリフォルニアの一軒家の写真
カリフォルニアの一軒家

頭金の準備ができたら、本格的に家探しをして希望する家にオファーを入れることになります。

この頃には自分たちのほしい物件が、しっかりと明確化している状態でした。

夫婦で常にRedfin をチェックして新しい物件がマーケットに出ていないか見ていました。

狙っていたエリアで理想の家がマーケットに出た時には、リスティングされて15分以内には一番早い時間にツアーの予約を入れて、見学に行きました。

早くツアーに行けばオファーが通るわけではありませんが、準備や次の挙動をライバルより早く進めることができます。

見学に行ったらその場でオファーを入れたいとエージェントに伝え、手続きが始まりました。

私達より2万ドル高い金額でのオファーがあったそうですが、セラーが私達を選んでくれました。

理由ははっきりわかりませんが、オファーレターに個人的な手紙をつけたのが功を奏したのかもしれません。

手紙に書いた内容はこんな感じです。

  • このコニュニティにぜひ住みたいと以前から考えており、何度も見に来ていた。
  • 家のキッチンの作りやお庭が気に入ったこと。
  • まだ小さい子供達とこの家で、今後たくさんの思い出を作っていきたいこと。
  • 家の購入プロセスが迅速に進むよう、できる限りのことをするつもりである。
  • 家族写真をつけて家族全員の名前や年齢を記載、自己紹介をした。

家の購入プロセスは本当に大変で、ローンが下りるかどうか、インスペクションで大きな欠陥が見つからないかなど心配ごとばかりで心の休まらない日々でした。

無事にプロセスが終了して、家の鍵をもらった時は本当に嬉しかったです。

セラーは中国系ファミリーだったため、
同じアジア系の私達に親しみを持ってくれたのかも?
と勝手に思っています。

最後に

無事に希望の学区内のお家を購入して、今では子供は毎日元気に学校に通っています。

下記の点からとても満足しています。

  • 校長先生や先生達の熱心さ
  • カリキュラムがしっかりしている
  • 学校の設備やセキュリティ面
  • アフタースクールが充実している
  • イベントや課外活動も活発
  • 保護者がいい人ばかり


子供は今のところ学校が大好きで、週末にも「早く学校に行きたい!」と言う程なので親としては嬉しい限り。

教育熱心な家庭が多く、保護者がPTA活動やボランティアにもとても意欲的なことにびっくりしました。

他の保護者の学校やクラスへの貢献度がすごすぎるので、

「私ももっとがんばらなきゃな、、」といつも思っています。笑

以上、我が家がカリフォルニアで学区評価10(Great School Rate)の小学校に入学させるためにやったこと5選でした。

学区のいいエリアは人気なので、住宅購入は金銭面もですが、競争率の高さにおいても想像以上に大変でした。

ですが、「頑張って良かった!」と自信を持って言えることのひとつです。

これから引っ越しや子供の学校について考えている方、少しでも参考になれば幸いです。


アイキャッチ画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次